こんにちは!いつもd:matchaをご利用頂き、ありがとうございます。d:matchaニュースレターチームより畑や新開発の商品、スタッフの近況をご紹介していきます。どうぞ、ご愛読ください。

 

d:matchaの畑のこと (by Hiroki.A )

有機栽培について

 有機栽培を行っていると、本来見られないようなことがいくつもあります。特に目に見えて実感するのが病害虫の被害です。

慣行栽培では一番茶、二番茶の新芽が出る前のタイミングだけではなく、夏から秋にかけて、来るべき来年の春に備え複数回に農薬を使用します。
なぜならば、夏から秋にかけて増加する病害虫の被害を回避し、来年の一番茶を支える土台を作り、収量や品質を最大化し利益率向上を図るためです。お茶は一番茶の期間だけに手厚く管理を行えば良いお茶ができるわけではないのです。
自社の慣行茶園では年に4回農薬の散布を行います。多いと思われる方もいると思いますが、その使用回数は他の農家に比べ1回から2回程少ない回数となっています。これが慣行栽培での極小回数と考えています。

一方、有機栽培ではどうかというと、原則として除草剤を含め農薬の類を使うことはできません。茶園は農薬なしで来年に向けて準備を行うしかないのです。しかし、面白いことに茶園の病害虫の被害はそれぞれ異なっています。
病害虫の被害を大きく左右する恒久的な要因は大きく分けて、立地と品種です。例えば、日当たりがよく暖かい茶園では日陰の茶園よりも病気の被害を受けやすく害虫被害が多いことや、ゴコウという品種は虫がつきにくく病気にも強いので慣行栽培とほぼ変わらない状態で管理できたりします。
他の変数としては、摘採のタイミングや気候的な要因が複合して茶園の被害量に影響を与えています。
我々が原則として有機茶園で二番茶を収穫しないのも一番茶後の再生芽が病害虫が少ない梅雨の終わりに成長できるように調整するためです。有機茶園の管理を行っていく中でその変数と向き合い、各茶園の特性に合わせた管理を行って行くことの重要性に気づかされます。

写真 左:日当たりが良く病気の発生が少ない
   右:日当たりが悪くもち病が多量に発生している

   *どちらもオクミドリ(有機栽培転換中の茶園)

 


 

 

-お茶研修会(by Natsuki)


スタッフのお茶研修会を実施しました。社長が九州に視察に行った時に購入した珍しいお茶を使用して飲み比べをしました。日本茶の品種も地域によって生育がいい品種とそうでない品種があります。九州は温暖な気候なのでその条件下で栽培しやすい品種があります。

いくつか飲み比べた品種の中で印象的だったのが、宮崎県産の”きらり31”でした。まるで新幹線みたいな名前ですよね。名前の由来も、3(sun)太陽の光を1(いっぱい)に浴びてキラリと光る品種になってほしいという願いが込められている意味からきています。名前の由来を辿ってみるのもなかなか面白いですね。甘〜い香りが印象的ででも飲んでみると想像していたよりもあっさりとした味わいで、そんなギャップが面白い品種でした。他にも、徳之島産のサンルージュ、釜炒り茶も試飲しました。

他の地域の茶を飲む機会はなかなか珍しいので、初めて飲んだお茶ばかりだったので新しい味を知ることができ、茶の世界が少し広がりました。そして、いつか日本中を巡ってその地域に慣れ親しまれている茶を現地でじっくり飲みたいなと強く思うのでした。

 

 

 

 

- 持続可能な農業を目指して(by Chisei.T)

 

8月のニュースレターでもお伝えしましたが、私は家庭菜園でウコンを育てています。そして、捨てられる茶殻を肥料として活用できないかということで、家庭菜園の鉢に茶殻を入れ始め早2カ月が過ぎ、肥料としての効果が得られることがわかってきました。

毎朝、水を与えているとあることを不思議に思いました。この2か月間一切雑草が生えてこないのです。

調べて見ると、どうやら茶カテキンに含まれるエピカテキンガレートとエピガロカテキンガレートに発芽抑制効果があるのではないかという研究結果が出ていることがわかりました。

 昨今、農業において雑草抑制としてプラスチックマルチ(黒いビニールシート)を利用されますが、野菜の作付けが終わりそのプラスチックマルチの資材ゴミの処理が陰ながら問題になっています。

 茶殻栽培は茶殻という生ごみを減らせられるだけではなく、肥料になりプラスチックの量を減らせられる持続可能な農業の希望の光になる可能性を秘めているように感じます。

 



 

ー日本茶の日とは?(by Saki.N)

 

先月の話になりますが、10月は「日本茶の日」が2回もある月だったのですがご存知だったでしょうか?

日本茶と言えば、4〜5月のイメージが強いのですが、なぜ10月なのか、昔は4〜5月に収穫したお茶を冷蔵熟成させたものを10月にあけて飲んでいたからなのです。

1回目の日本茶の日は10月1日です。

この日は豊臣秀吉が京都に受験の神様で有名な北野天満宮で大茶会を開いたことに由来すると言われております。

このお茶会は茶の湯に熱心な方であれば、身分や国籍問わずに参加できるものだったそうです。身分に関係なく、お茶を広めた人として飲料メーカーが記念日として制定した日です。2回目はスーパーエリートなお坊さん「栄西」が中国から日本にお茶の種とその淹れ方を持って帰ってきた日だそうです。栄西が持って帰ってきたお茶は現在の抹茶の飲み方に近かったようですが、健康目的で飲まれることが多くまだ嗜好品として飲むことは少なかったとされています。

秋に日本茶の日が2回もあるのは、面白いですがこのほかにも秋には飲料にまつわる記念日が多くあります。

これから冬に向かってどんどん寒くなっていきますが温かい飲み物を飲んで、体を温めて過ごしましょう。

 

 

      

 

 

 - d:matchaに来て1年が経ちました(by Ryhan)

wwoof (ウーファー)という農業を学ぶインターンシップをきっかけにdmatchaに来てから1年が経ちました。(正式にスタッフとして再来日したのは今年の2月です。)2020年はどなたにとっても今までにない変化があった1年だったと言わざるを得ないと思います。

私たちもそれぞれの課題に直面しました。それでも、お客様応援してくださる温かいお言葉がとても力になった年でした。 

d:matchaで勤めて楽しいと思うことの一つに、d:amtchaでは色々な国からインターンシップ生がやって来て彼らがなぜやって来たかなどいろんな人の人生の話を聞くことです。今年はコロナ禍ではありましたが、コロナ前から日本に滞在していたインターンシップ生が度々ボランティアでやって来てくれて話をする機会がありました。自国から離れて生活していくことがどれだけ大変か、とても共感しました。だから、私たちは家のようにリラックスして生活してもらえるように、できるだけウェルカムな体制でインターンシップ生を迎えています。 

今は海外からのインターシップ生の行き場を探すのが難しい状態ですが、来年になったらみんなが外に出かけることができるだろうと願っています!来年も新しい出会いがあることを楽しみに待っています!

(wwoofでd:matcha農作業中のときの写真)

 





-新商品「宇治茶プリン品種食べ比べセット」販売開始(by Misato.T)

 

新たに抹茶プリン品種食べ比べセットの販売を開始しました!プリンはd:matchaがずっと作りたいと思っていたスイーツのひとつです。柔らかくて季節問わず食べられて、大人から子供まで幅広い層に人気があるスイーツなので、きっとたくさんのお客様に喜んでいただけるロングセラー商品になるのではないかと思ったからです。

 店舗では抹茶プリン品種「おくみどり」が載ったデザートプレートを出しているのですが、お客様からの評判が非常に良いです。「(とても濃厚で)抹茶プリンの概念が変わる!」「他のプリンは食べられなくなる」といったお声をいただいています。

ただ抹茶の味が濃いだけではなくて、使っているお茶が上質で美味しいものを使っているので、おいしくなるのです。また、実は畑スタッフが、プリン作りも行っています。自分で育てたお茶を使って愛情を込めてプリン作りを行っています。品種毎に味わいが異なる驚きもぜひご家庭で楽しんでいただけると嬉しいです。

 

 

 

- d:matchaのこと(by Daiki.T)

 和束町に移住してきて5年。随分地域住民の方々に支えられ、コミュニティーに少しずつではありますが馴染んできました。しかし、自分たちの思いや取り組みをいつでもすぐに理解していただけるわけではありません。民間企業と地方にある昔からの考え方ややり方とが馴染まないこともあります。地域の住民の方々の理解を得ることが難しいこともあるのです。
 先日は、弊社の畑の多くがある湯船区にある10年以上放置された空き集会所(住民の共同所有)を活用させていただき、ワークショップを行える場所を作ろうとしていましたが、残念ながら断念しました。
 主要な地域のメンバーの方々の内諾を得て補助金まで申請したのですが、その後の地域住民の検討会で反対意見出て中止に。地域の共有財産であるため、d:matchaが共同所有の住民34件と直接ひとりずつ話をして承諾を得るべき。主要なメンバーと話しただけで話を勝手に進めるのは強引だ、というお怒りのお声があがったのでした。私は主要な方々をてっきり責任者と思い込み、きちんとプロセスをとったつもりだったので、寝耳に水でした。
 地域の「共同所有財産」という考え方は時に代表者・責任者がおらず、新しい取り組みや変化に対して合意形成や判断を行うことが難しいという、地方特有の問題を痛感したのでした。田舎での物事の進め方は私からすると時に独特で馴染みづらいと思うことがあります。きっと地域の方も同じように感じているのでしょう。
 互いに地域のことを想っている気持ちは同じですが、物事の進め方・スピード感、コミュニケーションがうまくいかないと物事が進まず、もどかしい思いをすることがたくさんあります。互いが歩み寄っていかなければなりません。


上:現在の集会所


下:新しい集会所の構想(案)

 

  代表取締役  田中大貴